まなざしのありか | 樋口 誠也
本文64P, 210mm×297mm

作者が2016年から2019年の期間で制作した写真作品「まなざしのありか」をまとめた写真集です。

今回の作品集は、シリーズの中で撮影された写真群の中に、スマートフォンで撮影された写真を織り交ぜて構成されています。

どちらもカメラを介して収集されたイメージですが、被写体の選び方や撮影時のテンションには違いがあります。それは機材の性能とは別の観点で、撮影者自身の眼差しのフィルターが異なっているように感じられます。こうして撮影されたそれぞれの写真は、一つの場で共存することは可能なのかという実験を、作者は写真集の中で試みています。質感の異なる写真を並べることはナンセンスではありますが、作者はそこから、新たな視覚イメージの可能性を探っています。