Sonic Photogram | 松浦 拓也
本文52P, 182mm×257mm
私は現在に至るまでにも写真を介し音の視覚化を試みた作品を制作してきた。
そのような制作を続ける中で、音波などから音を可視化するサイマティクスという技法を知った。サイマティクスの技法は、胎児を診察する際に使われるエコー写真にも用いられる。私はこの技法を印画紙やネガフィルムを支持体として音を定着できないかと考え、カメラを用いらずに支持体に記録することのできる、フォトグラムの技法を組み合わせた。本作品ではクラドニ図形の技法を用いてネガフィルム上に粒体を撒き、引伸機での露光時間分の音の動きや軌跡を視覚化している。同時に本誌では、これまでの本作の展示記録を一部まとめた。本作での展示形態の変化の様もご覧いただきたい。






